はじめて「原稿持ち込み」した話
こんにちは。モソです。
ドタバタの東京出張。雪が降ったので沖縄県民としてはかなりテンションが上がった反面、東京方面の行機が欠航となり、大阪経由新幹線で東京入りするドタバタ&痛い出費の出張でした。

今回は本業のミリタリーイベント出店のための出張だったのですが、旅程を長くとり「漫画原稿の持ち込み」を行ってみました。
これから持ち込みに挑戦してみたいという人もいるかと思いますので、何か参考になればと思います。
アポを取るべし
これは社会人として常識ですが、持込の前にアポを取っておきましょう。忙しい時間を縫って編集者は対応するわけで、アポ無し突撃営業は熱意を感じるどころか、心象悪くなるでしょう。
事業をしているとうざったらしい資産運用やらLED照明やら飛び込み営業がたびたび入りますが、彼らとて電話でアポを取ってくるものですよ。
事前にサイトを確認しておくと「3営業日前まで」「前日まで」にアポを取るよう案内がある場合もありますので、持込したい出版社のサイトをあらかじめ確認しましょう。
ウェブでアポが取れる場合と電話の場合があり、電話の場合は先方さんのお名前や連絡先(内線など)をきちんとメモしておきます。私はメモを沖縄に忘れあせりました。
なお、今回は編集部2箇所回る予定でしたが、1箇所は当日の朝連絡するようにという事でしたが、当日全く連絡つかず・・・というわけで1箇所のみに。
ちなみに、何箇所も編集部に当たりたいという方は、同人誌即売会の出張編集部を活用すると良く、それ以外に旅程を組んで編集部事務所を訪れる場合は、あまり過密スケジュールにせず、午前中1件、午後は多くても2件程度まで、移動時間や交通を確認しておき、打ち合わせの時間変更やトラブルに対応できる余裕を持ったスケジュールにすると良いと思います。
早く到着しておく
沖縄県民は集合時間になってから行動する「ウチナータイム」事が有名ですが、そんなの通用するはずがありません。前に編集部近くに到着しておき、編集部の建物の場所をチェックしておきます。
時間まではカフェや公園ですごしましょう。私はカフェで落ち着かない人なので、寒い中公園で時間を潰しました(笑)時間を見計らい、5分前に打ち合せ場所に到着。
今回伺った編集部様。ビルの大きさや内装のオシャレさ、入館方法に圧倒されましたが、事前に教えてもらったとおり受付して入門すれば、何の問題もありません。
館内撮影NGっぽかったので撮影していませんが、打ち合せ場所がオシャレなカフェ風になっており、各誌の関係者があちこちのテーブルで打ち合せしています。正直、おしゃれすぎて落ち着きません(笑)
そして担当者様が登場し、原稿を見ていただくわけです。
編集部は投資家だ
読んでいただいたあと、良いところも言ってもらえますが、圧倒的な量のダメ出しがなされます。なんせ、相手方は漫画家に対して”投資”する立場にあるわけですから、非常にシビアです。
「スタートアップウィークエンド」という、ビジネスの種を作り投資家にプレゼンを行う起業シミュレーションイベントを思い出します。
いただいた意見は殴り書きでもよいので、ノートにメモを取っておきます。これもビジネスの基本だと思いますし、メモも取らずにボーっと話を聞いているようでは、心象は悪くなるでしょう。
また、疑問を感じたことはどんどん質問すると良いでしょう。色々と気づかなかったところやモヤっとしているところを教えてもらえますし、「こいつ、やる気があるな。」と思われる効果も期待できます。
私がダメ出しされた主なことですが
・読みやすいので専門誌や学習漫画ではいけるが、一般誌では漫画としての面白さ(演出など)が弱い。
・解説なしで、” 釣り人 あるある””ありがち”で描けないか。
・沖縄という利点やその表現。
・漫画的表現方法や「それっぽく描く」の研究。
などです。これ以外のも細かい部分で多岐にダメ出し(助言)いただきました。
ダメ出しを分析せよ!
ダメ出しされれば普通は凹みます。私でも凹みますよ正直なところ。
しかし、ここからが大事な作業!持ち込みは過程にすぎませんから、早速次の作業に入ります。 凹んでて何か進むわけでもなく、即座に対策を練ればいいわけです。
このために、ダメ出しを一つ一つ分析していきます。持ち込み中は緊張して覚えていないという人もいると思うので、メモをとっておく事は大事なのです。
改善できるところは改善すればいいし、できない事は別の方法を考える。譲れない部分は譲れないで基本的にOKなのだと思います。
たとえば、「解説なしで、あるある、ありがちで描けないか」という点は、専門性という面では譲れない部分ではありますね。 これをやってしまうと、既出の釣り漫画のコピーになっちゃいますから・・・。
また、読みやすく専門誌や学習漫画としてはイケるのではないか、という助言も非常に有益なヒントになるわけです。その手の出版社・編集部を攻めればよいわけですから。
沖縄の帰路、色々とアイディアが浮かびましたので、早速書き出して検討してみようと思います。
持ち込み=ガチャである
今回対応いただいた編集者様からは「私はこう言っているが、他の編集者は違うことを言うかもしれないから、すべてを鵜呑みにせずに色々あたってみてほしい」旨助言をいただきました。色々な編集者から色んなことを言われると、それだけで潰れてしまうそうですから、注意してほしいとのことでした。
また、「全く釣りをしない」とのこと。
もしかすると釣り好き編集者に当たれば、流れが変わったかもしれません。今回見てほしかったところを評価してもらえなかった感がありました。
漫画だって好みは人それぞれで、趣味性の高い内容は特にその傾向が強いと思います。作品の良し悪しだけではなく、人と人のマッチングでもあり、 その時の運もあるのだと思います。
今回持込では非常に勉強になりましたが、前に進めるためには、作品を改良しつつも持ち込みの数をこなす必要があります。
同人誌即売会での出張編集部では各誌集まっているとのことなので、次回はそちらにお邪魔しようと思います。
ちなみに、今回対応いただいた編集者様からは「(デジタルの時代になり)沖縄在住でも漫画が描ける時代なので、沖縄の利点を生かして頑張ってほしい」という助言をいただきました。持ち込みに関しては島嶼県沖縄は不利な感もありますが、漫画家になりたい夢がある方は、旅程に持ち込みを組み込むのもよいと思いますよ。
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