【初心者応援】PDCAサイクルで4コママンガを描く方法。
こんにちはモソです。
今回は大人の漫画教室で使用したテキストをベースに、「PDCAサイクルで描く漫画教室」の一部を紹介しようと思います。
漫画を描きたいけど物語は無理・・・という方には4コマ漫画は手軽ですが、「起承転結」「オチ」の概念がわかりにくい方には、なかなかまとまらないのが難点です。
【4コマは苦手です・・・】
正直、私は4コマは苦手です。
語りたいことがたくさんありますので、4コマでまとめてオチをつけるというのが苦手なのです。
恐らくではありますが、4コマは漫才や「なぞかけ」に近い、”時間内でネタをやる””整える”という技術が必要になります。
整理整頓が苦手な私には、特に難しい。
【理系にとって起承転結とは…】
人間の脳は大きく分けて、国語や英語など(雰囲気を)伝える文系と、1+1=2で考える理系がいます。
私は漫画家は文系のほうが有利と思っていましたが、作画については構図や理論となるので、むしろ理系の人が向いているらしいです。実際、漫画教室参加者にアンケートを取っていると、現在のところ参加者の8割が理系で占めています。
そんな私も完全な理系です。元エンジニアですから。
理系の私にとって「起承転結」という概念は、非常にわかりにくいものです。
起は物事が起きる。
転はどんでん返し。
結はオチ。
承ってなんやねん。
そういうフワっとした概念が理解できないのですよ…1+1=2の理系には。
【PDCAサイクルに置き換える】
そこで品質管理などに用いられる「PDCAサイクル」を応用し、起承転結に置き換えます。
PDCAサイクルについては、たびたび紹介していますが
Plan(計画)
Do(実行)
Check(点検)
Action(改善)
の4つのループによって構成されますが、これを起承転結に置き換えるのです。
起承転結にそれぞれ当てはめてみると・・・
起=Plan(計画:考えてみた)
承=Do(実行:やってみた)
転=Check(点検:ツッコミが入った)
結=Action(改善:解決案の提示。オチ)
こう考えると、それぞれの概念が見える化しませんか?
そこで作例を見てみましょう。
【問題解決=共感を得る】
起業の基本は問題解決にあると言われており、物語も問題解決があることで共感されるといわれています。
王道の人気漫画・アニメ作品も起承転結というか、物語のPDCAサイクルが働いており、キャラクターへ解決すべき課題が提示され、それを乗り越える姿に読者や視聴者は共感を得るのです。
4コマはギャグだったりほっこりだったりするわけですが、起承転結に「問題(提起)・解決」の要素を入れることで、面白いとは別の、共感を得やすい構成になるのではないかと思うわけです。
【作画におけるPDCAサイクル】
作例では3パターンを紹介しています。どれも内容は同じです。
1本目はバストアップの構図が続き、退屈な内容になってしまいました。
これに少しだけ工夫して「様々な構図を入れる」「飲んでいる雰囲気(酔っ払いのやりとり)」という要素を入れて改良しています。酔っ払い同士のたわいもないやりとりですが、漫画としての面白さがちょっとだけ増した感じがしませんか?
さらに3本目は、迫力のある顔のアップを2コマ目に持ってくることで「言ってやった」という行動(実行)を強調するように改良しています。
これらの修正作業も、PDCAサイクルによる「計画、実行、点検、改善」のループを当てはめています。
手直しなく描ければそれで良いのですが、考えて書き出した漫画を何度も点検、改良することで精度が上がります。
添削を恐れずどんどん改良してみましょう。
それでは!
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