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【寄稿】しまこみ中の人の投書が新聞に載る!

(公開: 2017年09月28日)
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おはようございます。モソです。

今朝、友人から「記事見たよ」という連絡が・・・1週間ほど前に投書した記事が平成29年9月28日付け「八重山日報」さんに掲載されていたのです。

 

八重山日報とは?

沖縄には沖縄タイムス、琉球新報という二大新聞があり、新聞のシェアのほとんどを占めています。

その他日本経済新聞、宮古毎日新聞、八重山毎日新聞などがあり、本土紙はコンビニなどで販売されているかな?というところです。

八重山(石垣島、西表島など)を中心に販売されていましたが、今年の4月に沖縄本島版が発行されました。各所で「沖縄の第3の新聞」として話題にあがっています。

あまりこういう話は書きたくはないですが、既存の2紙の論調は同じような論調なので選択肢がなく、別角度の情報を得られる沖縄第3の新聞として期待されているのです。

今回は、「ゴルゴ13」や「空母いぶき」など沖縄を舞台にした漫画作品の特集が組まれていたので、記事を読んでの感想や沖縄漫画についての雑感、沖縄漫画の展望などを記事にまとめて投書させていただきました。

 

八重山日報ホームページ

https://www.yaeyama-nippo.com/

 

ネームやシナリオ作成に役立つ

3年前まで全く素人だった私が漫画を描きつづけられている理由に、文章を書いていたということがあります。

元々は作文が嫌いでしたが、中学の意見発表でクラス代表になったことで味を占め、パソコンを覚えてからは文章を打つのが楽しくなり、釣り雑誌への投稿やサイト管理、ブログ管理などをはじめました。

釣り雑誌で連載を持つようになり、ライターを務めていたこともあります。元々ライター出身の漫画家というわけです。

 

私が書いていた記事は魚や生態系の考察から導き出す釣り方の話で、ラッキーキャッツと同じハウツー(解説)でした。

よりわかりやすくするためにはどうするか、という所から始まり、文章よりは写真、写真よりも図解、図解よりも漫画がわかりやすいのではないか。そういうわけで漫画にたどり着きました。

漫画家になりたい方は物語を構成するうえで本を読んだり、文章を描いたりしたほうが絶対にプラスになります。

 

投書のコツを考察する

投書が上手くいったのでこうして記事にできるわけですが、投書が掲載されるコツを紹介します。

・関連するところに投書する

・掲載されそうな所に投書する

・競争相手が少ないところに投書する

・起承転結(PDCAサイクル)を意識する

・何度も見直しして添削する

思いつくことはこの5つです。

 

・今回の記事は、いまいち活性の低い沖縄ローカル漫画をどうやって盛り上げるかという話です。八重山日報には「ゴルゴ13」「空母いぶき」の記事が掲載されたので、関連性があると見込みました。

 

・沖縄漫画の分析として、既存沖縄メディアでは「ゴルゴ13」「空母いぶき」の内容が、メディアの基準に合致しない(詳しくは記事で)ということもあり、恐らく沖縄タイムスや琉球新報に投書しても載らないだろうと考えました。

 

・八重山日報の発行部数は9000部ほどとのことでしたので、15万部前後と言われる沖縄タイムスや琉球新報よりも競争相手が少なそうということも正直ありました。(部数の問題が重要というわけではなく、コアな読者が見込めるのも魅力でした)

 

こんな具合ですね。

それと重要なのが、何度も見直しして添削するということです。

 

 

起承転結(PDCAサイクル)を意識した文章

文章でも漫画でも「起承転結」を意識せよと言われますが、これは漠然としててわかりにくいものです。

そこでものづくりの品質管理の概念「PDCAサイクル」を当てはめます。

 

P:Plan(計画・・・こういう事をしようと思い立つ。起)

D:Do(実施・・・やってみた。承)

C:Check(点検・・・問題が発生した。転)

A:Action(改善・・・問題解決。結)

 

 

先日、小学生のお話大会で審査員をさせていただきましたが、C(点検:転)の部分が入っている文章は骨組みがしっかりしています。失敗談を語るのは意外と難しいのですが、大事なことなのです。

漫画でも挫折するシーンがあって、修行したり練習したりして壁に挑むじゃないですか。

入り口はC(点検)から入ってもかまいません。

 

 

添削は重要

最期にもっとも大事な要素として、添削の重要性があります。

これはかつての上司の受け売りですが「文章は何度も見直すことで洗練される」ということがあります。

1回で文章が成り立つことはありえず、何回、何十回と見直しします。

 

「沖縄エンターテイメント産業」のシンポジウムにて、帰ってきたウルトラマンのシナリオライター、上原正三先生は「シナリオは3本は書いて、だいたい2番目か3番目を採用した」という話をされていました。

一発で文章ができるということはほぼありえず、よほど天才じゃないかぎり1回で書きあげることは不可能なのです。

プロだって何度も添削や見直しをしているのです。

 

私は今回の記事の投書にあたり、12回見直しをしました。

しかし汚い字ですよね・・・ひらがなだらけだし(笑)

でも、自分がわかれば良いです。提出はメールですから。原稿用紙に書く時は綺麗に清書しましょう。

しまこみ更新のさいは2~3回の見直しなので誤字脱字も多いですが、投書の場合は誤字脱字もチェックします。

 

投書後、掲載後の点検も欠かせません。掲載後にわかったことですが、文章が長すぎたという反省点もあります。

 

・・・まさにPDCAサイクルですね。

 

 

ネームも何度も添削を。赤ペンは必須

しまこみでは漫画のネームを受付することがあります。また、ネームに関しての記事をUPすることがありますが、文章であれネームであれ点検、添削は大事な作業です。1回書き上げて満足せず何度も見直ししましょう。

 

また、ネーム持込のさいに「赤ペン」を入れる作業を行いますが、読み手側にわかりやすくする大事な作業ですので、赤ペンを入れられても凹んだり怒ったりしないでくださいね。修正に応じたり代替案を出すくらいのフレキシブルさが大事です。

 

複数の手で何度も練られたネームは、文章と同じで良い漫画になると思いますよ。

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