【コラム】沖縄から漫画家を目指すには?
こんにちはモソです。
本日は沖縄にも漫画家を目指したいと夢を持っている子供たちは多くいます。
また、「今からでも遅くない」と夢を捨てられない大人もいると思います。
「そもそも漫画家になるためには」「漫画を学ぶには」in沖縄というお話を書いてみます。
沖縄から本土の出版社でデビューした漫画家さんや、沖縄在住で全国誌へ執筆している先生もたくさんいますから、沖縄だから難しいということはありません。
実際に描いて実力を付けることが大事で、根気が必要です。
【誰でも漫画家を名乗れる】
私モソは「俺なんぞが漫画家を名乗るなんて恐れ多い」と考え、あくまでも漫画家ではないというスタンスを取っていました。
すると、とある専門学校で教鞭をとられている漫画家さんから「これだけ描いているのに漫画家を名乗らないとは失礼だ」とのお叱りを受けて、現在では”兼業漫画家”と名乗っています。
(あくまでも仕事の主軸は漫画ではないのでこういう名称にしています。)
このサイトをご存知のとおり釣り漫画を発行し、沖縄県内の釣具店と書店にて販売しました。
(定期的に漫画の新作をUPしておりますので、よろしくお願いいたします。)
技量もまだまだだと思っていますが、ごく一般の人からすると、漫画を1冊書き上げてちゃんと流通させただけでも十分に漫画家なのです。
この経験から上手い下手よりも「描いていること」「作品を完成させること」が重要かもしれないと考えています。もちろん上手いに越したことはありませんが、悩んで描かないよりも描いて仕上げたほうがずっと良いのです。
【漫画家になるための3つのパターン】
漫画を描くには、概ね以下の3つのパターンがあります。
・漫画が学べる(学べそうな)学校に通う
中学生、高校生なら「進路」を考える時期にあたりますが、選択肢として「デザイン科や漫画学科のある高校」「漫画学科のある専門学校」「芸術大学」への選択肢を視野に入れることになります。
高校のデザイン科や芸術大学を経て漫画家としてデビューした方もいますが、たいていの場合、漫画を学べるわけではなく、美術、芸術の応用から漫画を描くという方法になります。
漫画に重点を描きたいならば専門学校に通うのが良いかもしれませんが、それなりのコスト(学費)がかかることになります。沖縄において漫画に主軸を置いた学校は…
・ヒューマンアカデミー那覇校(漫画コース)
・IDAインターナショナルデザインアカデミー(マンガ科)
通信制の高校などにも漫画コースがあります。
専門学校であれ大学であれともに「デッサン」や美術的な理論を学ぶことになるので、すべて漫画だけを学べるわけではないはずです。好きなキャラクターだけを描ければ漫画家になれるというほど甘い世界ではないのです。
現実的な話をすると、専門学校の漫画コースを出たから漫画家デビューできましたという人は、そう多くはないでしょう。漫画家になりたい人の一つの選択肢であると考えたほうがよいです。
なお、ヒューマンアカデミー那覇校には社会人向けの日曜のみのコースもあるようです。「社会人になったし遅いかな」という人は問い合わせてみてはいかがでしょうか。日曜のみの受講で1年間20万円台くらいの学費だったと思います(モソも一度検討したことがあります)
・描いている人に教えてもらう
いわゆる「弟子入り」してしまう方法です。たとえば漫画家のアシスタントに付くなどです。
現在はデジタル入稿が普通に行われていますので、地元で描いている先生もいらっしゃいますし、ネットの通信環境があればスカイプなどのツールで連絡を取るというのもあります。
この方法の場合、当たり前の話ですが多少の腕前や知識が必要であり、何でアシスタントになれるわけではありません。
これも沖縄には少ないですが、同人誌を製作しているサークルに入れてもらうのも一つの方法です。
同人誌のアシスタントとして仲間に入れてもらい、色々教えてもらうという方法です。
ただし仲間内で切磋琢磨できると良いですが、仲間割れという不安も…
・独学で漫画を学ぶ
究極の方法ではありますが、誰にでもすぐにできることです。
漫画の学校に行きたいという人も、まずは独学で描きましょう。描かない人が漫画家になりたい。学校に行きたいと言っても説得力がありません。
多くの漫画家さんがおっしゃることですが、既存の漫画を模写するのは効果的だそうです。
いきなりオリジナルを描くことは難しいですからね。
ただし、模写ばかりしてしまうと、模写が上手くなってしまいオリジナル作品が描けなくなってしまいます。多少技量がついたらオリジナルを描いてみましょう。
要するにいずれにしても漫画家になりたければ、まずは描こう。話はそれからです。
【進路としての漫画家への道】
親御さんからするとお子さんが「漫画家になりたいから漫画の学校に通いたい」と言いだしたならば、よほど才能が見込めるか、親馬鹿でない限り「何言ってるの!!公務員になりなさい!!」ということになるでしょう。
ただし何でもダメとするのは良くないです。見極めは大事です。年齢ごとに下記のような傾向が見られます。
・小学生(高学年)
とにかく何でも、好きなものをがむしゃらにやろうとします。技量はまだまだかもしれませんが、悩まず描く子が多く、むしろ見習いたいと思うときがあります。高学年から多くの漫画を読むようになります。
・中学生
現実と妄想が混ざる多感な時期で、技量は一気にあがりますが、何でもできると勘違いするようになります(いわゆる中二病)
受験のプレッシャーから、3年生は漫画どころではなくなります。
・高校生/大学生
現実を見て「評価される方法」を考えるようになります。良くも悪くも評価を得やすい作品を描く器用さが出ます。
・社会人
「できる方法」よりも「やらない理由」を考えるようになります。今から何を描きたいかより、過去に何を描いたという実績を前面に押し出すようになります。
進路においては中高生が一つのターニングポイントとなりますが、社会経験をしてからデビューした漫画家も多くいます。たとえ空想であっても社会秩序や人間関係の描写は必要になりますから、社会経験を経てコミュニケーションを得ていたほうが物語を構成しやすいとも言えます。
【漫画執筆に向く人と向かない人】
経験上言えることは、課題を与えられないと絵を完成させることができない人は、漫画執筆に向かないです。
漫画家になりたい人は、暇さえあれば何かしら描いていますから。
私の友人に「漫画やイラストでメシを食いたいんだよね」と言った漫画好きの者がおりますが、残念ながら執筆時点でほとんどの原稿を完成させたことがありません。悪い言い方ですが、中二病(思春期特有の妄想)をこじらせるとこんな感じです。
描こうとしている分良いほうで、全く描きもせず「自分も描ける」と妄想している人は問題外ですけどね・・・
逆に漫画家に向く人は描きたくて仕方がない、どんどんアイディアが沸いてくる。毎日絵を描いているという人はとても向いていると思います。
工夫次第でいくらでも面白い、楽しい漫画を描くことができます。
中二病的な妄想は、物語を作るうえで必要なエッセンスです。ただし、こじらせない事が大事なのです。
【せっかちな人は向いている?】
私はせっかちな方ですが、せっかちな人は諸刃の剣を持っています。利点弱点を把握しておく必要があります。
利点としては「手が早い」ことです。
描こうと思ったら行動が早い。プロの漫画家さんは締め切りに終われますし、同人誌だって締め切りがあります。丁寧にゆっくり描いていたら時間がありません。
どうすれば早く、それらしく仕上げられるのか工夫することができます。
弱点としては全体的に雑になります(笑)
物語として何を描いているのかわからない。絵もいい加減になりがちということです…。
・読み手が読みやすくなるにはどうするか
・細かい部分を丁寧に描いてみる
などを意識して、徐々にテクニックを身に着けましょう。
あと、出来ないと諦めるのが早いのも特徴です。
【子供のときから伸ばす】
正直な話をすると、大人になるほど賢くなり、「描かない理由」を探すようになります。
子供のほうが飲み込みが早く、工夫して全力で挑む傾向がありますので、教え方しだいで伸びる可能性が高いと思います。
しまこみでは初心者向けの漫画教室を行っています。
高校や大学、専門学校などには漫画に関われそうな専門的なコースがありますが、漫画家になりたいと考えている夢を持っている子供たちが多い小中学生向けの漫画教室がないためです。
また、漫画の添削や掲載なども受け付けています。
掲載する場所がないという方はぜひともお声かけください。
少年の心を忘れない、コミュニケーションが取れる大人も漫画執筆の見込みがあると思います。
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