【アクション】ガンアクションを描こう!2
こんにちは。モソです。
前回結構好評でした漫画やイラストに役立つ「ガンアクション」の講座です。
専門性を活かしたイラストや漫画を描くには、基礎的な描きかただけではなく専門的な知識が必要になります。
今回はいきなり高度な射撃技術「スナイパー」の射撃についてです。
スナイパーというのは暗殺者と混同されがちですが、長距離射撃や監視、潜入の能力に優れた「狙撃兵」または「狙撃手」のことです。
軍隊の中で射撃な上手な兵士のことを「マークスマン(選抜射手)」といい、その中からさらに偵察潜入能力を強化し訓練をパスした者をスナイパーといいます。警察の場合は狙撃銃を運用する警察官がスナイパーにあたります。
スナイパーの射撃が描ければ、他のライフル射撃は描けると思いますので、いきなりスナイパーのイラストでコツを紹介していきたいと思います。
安全管理を徹底する
その1でも紹介しましたが、銃を扱うにはたとえサバゲー用のおもちゃであれ安全管理は必須です。
・引き金を指にかけっぱなしにしない。
・銃口の向き(味方に向かない)。
などは必須です。
「すぐ撃てるように引き金に指をかける」という考えもありそうですが、暴発事故を起こせば、敵に位置を知られることになります。
スナイパーは徹底的に偽装し、必要以上に撃たないことで身を守っているのです。
なので暴発につながるような「指トリガー」は基本しません。
撃って撃って撃ちまくるのはFPSゲームの世界の話であり、サバゲーでも撃てば位置がばれますし、実戦では重量の都合大量に持てない貴重な弾薬を消費することになります。
肩付け・頬付けをする
射撃についてはグリップをしっかり握って固定する・・・と考えられがちなのですが、実はグリップを握りこむ必要はありません。
親指は握りこまずに、銃床(ストック)をしっかり押し当てて、頬で挟み込みます。
頬で挟む動作(ストックウェルドとかスポットウェルドと言われる:スポットウェルドは溶接の意味)をしてしっかり固定することが長距離射撃で重要になるようです。一方で疲れないように自然な姿勢も大事で、上記画像を参考にしていただければと思います。
両腕で支える射撃はスナイパーは緊急時に使うことはありますが、基本的に二脚や土嚢などに委託して射撃します。
腕でコントロールするのではなく、体でコントロールするイメージです。
実は上記の部分が描ければ、「射撃してるっぽい」描写が描けるようになります。
あとは実際の画像をググるなどして確認すると良いと思います。
スナイパーシッティング
かのよしのり氏著「改訂版89式小銃」の名称で呼んでいます。
この射撃方法は時々イラスト等で見られますが、有名なのはヴェトナム戦争で活躍したアメリカ海兵隊狙撃手カルロス・ハスコック軍曹の写真でしょう。カルロス狙撃兵がモデルになった映画「山猫は眠らない」で、主人公のトーマス・ベケット上級曹長も同じ構えをしているシーンが登場します。基本的に高いところから撃ち下ろすときの射撃姿勢で、女の子をモデルにする場合は銃口は下に向きます。
なお、ラッキーキャッツルアーフィッシングスクールに出てくる三毛猫のベケットは、トーマス・ベケット上級曹長を意識したにゃんこさんです(笑)
ショート・ストッキング
短いストッキング(ニーハイソックス)の意味ではなく、「ストックを短く構える」という意味の構え方です。
M16自動小銃や、M16をベースにしたM110マークスマンライフルなどの長い銃で室内検索を行うときに用いられています。
米海兵隊では「海兵隊員全員が優秀なライフルマンたれ」というモットーがあり、伝統的にライフルを短くしたカービン(元々は騎兵銃の意味)は好まれない傾向にありました。
その中で苦肉の策として用いられるようになった射撃技術でもあります。
とある漫画で世界一腕の立つ殺し屋が「ちょろいもんだぜ!」と構えているのも、ショートストッキングです。
ただ、長距離を狙うことや作中に登場するカービンタイプの銃器ではあまり効果が薄い構え方であるとも思われます。
また、陸上自衛隊でも、室内検索訓練で89式小銃(M16よりもちょっと短いがM4カービンより少し長い)をショートストック気味に構えることもあるようです。
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