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【妖怪】沖縄本島山原の精霊ブナガヤとは?

(公開: 2017年10月05日)
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こんにちはモソです。出張から戻りようやく落ち着きました。

たまたま友人との話題で「ブナガヤ」の話があがったので本日はブナガヤについてお届けいたします。

 

 

妖怪 マジムン 精霊 幽霊

沖縄にはマジムンと呼ばれる妖怪が各地で伝承されています。

恐らくではありますがマジムンは「魔物」の意味で、漢字では「魔精物(者)」と当てられるみたいです。

有名なところではキジムナー(キジムン)がおりますが、これはガジュマルに生息する精霊であり、「木精物(者)」とあてられるみたいですね。

マジムンは樹木や動物、自然が変化したもので、一方で人が化けて出るものは「幽霊(ユーリー)」と呼ばれます。

真嘉比の逆立ち幽霊は沖縄芝居などの演目にもなっている有名な話です。

 

 

そもそもブナガヤとは?

ブナガヤは山原の森、または川(水辺)の精霊として知られています。

外見はキジムナーと同じく赤い髪、草木をまとったというイメージが強いですが、キジムナーがガジュマルの木という樹木の精霊に対して、ブナガヤは森そのものまたは川そのものの精霊です。

キジムナーと決定的に違うのは火(ブナガヤ火)を扱うとされているところで、山原には「アラミ」という、山から下りてくるブナガヤ火を見る、一種の肝試しのような風習があったそうです。

 

 

キジムナー?ブナガヤ?

キジムナーは県内外よく知られるガジュマルの木の精霊であり、故・水木しげる先生の「ゲゲゲの鬼太郎」ほかさまざまな作品に登場。沖縄でも観光スポット琉球村のキャラクターなどとして活用されているため有名です。

琉球村サイトより

https://www.ryukyumura.co.jp/s/official/events/detail/32/

 

一方でブナガヤは沖縄本島北部、名護市以北の山原(やんばる)の山林地帯に伝わる精霊です。キジムナーの知名度に対してマイナーな存在ですが、大宜味村は「ぶながやの里」として売り込んでいますが知名度がいまいちな感じで、ちょっと可愛そうですね…。

ぶながやの里 大宜味村

http://www.vill.ogimi.okinawa.jp/village_bunagaya/

出典:大宜味村観光ナビ

http://kanko.vill.ogimi.okinawa.jp/village/bunagaya/index.html

 

 

 

ちなみにキジムナーやブナガヤのような存在は世界各地に伝承があり、スコットランド地方の森の精霊ギリードゥ、ブラジルのジャングルにもブナガヤのような赤い髪の精霊の伝承があるらしいです。(ラジオで聞いたけど何という名前だったか・・・)

余談ですが、スコットランドのギリードゥが着用していたカモフラージュ服がギリースーツです。

ギリースーツ

 

 

 

ブナガヤが登場する作品などなど

キジムナーは「ゲゲゲの鬼太郎」「うしおととら」などの漫画作品に登場していますが、ブナガヤはマイナーなのかこうした作品への登場は少ないようです。アプリゲームなどでの登場はあるようですが。

沖縄においては、こはますすむ先生がブナガヤを題材にした作品を創作されています。

https://books.rakuten.co.jp/rb/5780603/

 

ちなみに那覇市久茂地に「ぶながや」という居酒屋があります。

個室居酒屋 ぶながや

https://www.hotpepper.jp/strJ000796648/

 

 

 

しまこみ作品でのブナガヤ

しまこみで連載中の「ラッキーキャッツ ルアーフィッシングスクール」では、山原出身で町の工業高校に通う女の子としてブナガヤが登場します。

 

 

自然の中で育っているので生き物についてとても詳しいけど、山林育ちなのでちょっと人付き合いがちょっと苦手。

しかし自然と人の共存を模索するため、土木技術を学ぶ芯のあるメガネっこです。

 

一般的なブナガヤは赤い髪をしていますが、内に秘めた炎を意味し、山原の美しい川のイメージでブルーの髪でデザインしています。時折ブナガヤ火を「暴発」させることもあります。

 

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