しまこみ 沖縄漫画やサブカルチャーを応援するマンガ配信サイト しまんちゅコミックス

【リア銃への道】しまこみ編集隊長、猟銃等初心者講習の考査に合格する

(公開: 2017年08月26日)
Pocket

こんにちはモソです。

テレビ取材と資格取得のためここ数日バタバタしておりました。

昨日は猟銃等所持&狩猟免許取得のため、沖縄県警本部で開催された猟銃等初心者講習に参加。

そのまま考査(テスト)があり、ばっちり合格してきましたよ。

中の人、ハンターになる?

モソはサバゲーつながりで銃に興味はありましたが、偶々お会いすることとなった沖縄猟友会の副会長さんより「沖縄では害獣駆除のハンターが足りていない。高齢化も進んでいるのでぜひハンターになってみないか?」というお誘いがあり、ちょうど募集していた猟銃等初心者講習に申し込みをしました。

 

猟銃はもちろん実銃であり危険なものなので、猟銃を取得したり猟を行うまでには複数のテストや基準を合格する必要があります。猟銃は装薬・・・つまり火薬で弾を飛ばす散弾銃(ショットガン)とライフル、または圧縮空気やガスで弾を飛ばす空気銃が該当し、銃刀法や火薬類取締法、鳥獣法などの適用になります。

 

普段楽しんでいるサバイバルゲーム用途のエアソフトガンも空気銃の一種ですが、金属弾以外のプラスチックなどの弾を飛ばすことと、0.98J(ジュール)以内の威力で飛ばすものに限っては、銃刀法の適用外です。適用外のため講習会や考査にも一切出ません。

市販のエアソフトガンで威力を上げて、0.98J以上の威力にした場合は「準空気銃」として所持が一切認められておらず、法律違反となります。逮捕事例もありますよ。絶対にダメです。

 

サバゲーのためにも実銃を学びたい

オモチャのエアソフトガンと銃刀法の適用になる猟銃・空気銃の威力は全く別物であり危険性の比較は圧倒的に猟銃等になるわけですが、オモチャとはいえど弾が飛ぶエアソフトガンはやはり危険なものです。

ただし、ゴーグルをかけるとかフィールドやシューティングレンジなど安全な場所で遊ぶなどすれば、サバゲーほど年齢に関係なく安全に楽しく遊べるスポーツもないと思っています。

近年は楽しい趣味であるサバゲーの安全意識も高くなり、安全装置の徹底やセフティーではマガジンをはずすなどの指導も行われるようになりました。

お恥ずかしい話ではありますが、私も含めてサバゲーの安全管理が十分にできているのだろうか・・・そう考えて「ホンモノの安全管理を学び、ちゃんと伝えよう」と考えての受験であったわけです。

 

また、漫画執筆のうえでも参考になることがたくさんありそうじゃないですか。

漫画を描きたい人、または漫画原作をしてみたい人はいろいろな事にチャレンジしたほうがいいと思います。絵だけうまくなっても物語ができなければ漫画は成立しません。

 

猟銃等初心者講習会受験の流れ

 

猟銃所持やハンターになるための第一歩です。

(1)まず、沖縄県警察本部の猟銃等初心者講習会の情報を集めます。年4回開催されますが不定期だそうです。実に不親切な感じでもありますが「危険な猟銃等は簡単に所持できない」ので、自分で工夫して探しなさいという感じだと思います。

(2)初心者講習会の開催は県警(公安委員会)に予約を入れます。定員がありますのでお早めに。自ら電話する必要があります。

(3)県警のサイトからダウンロードした様式の書類を書いて、居住地の警察署に提出します。6300円の県証紙が必要です。基本的に本人が出向く必要があります。

(4)警察署から電話があり、教本を受領します。これも基本的に本人が出向く必要があります。

(5)講習までに1月くらいあるので、できるだけ事前勉強しましょう。

(6)講習会(9:30~15:00)を受講し、1時間の考査(テスト)を受けます。○×式で50問、45点以上取らないと合格できません。ちなみに私は35分くらいで退室しました。落ちてたらハズカシかったな・・・

(7)考査に合格すると「講習等終了証」が発行されます。有効期間は3年で住所等に移動があった場合書き換えが必要になります。3年のうちに猟銃等の所持を終えなければなりません(教習射撃や手続き、狩猟免許の取得を含む)

(8)この後、手続きを経てパスすれば教習射撃(県外)、さらにガンロッカーなどの設備を整えたうえで手続きをパスし、所持許可証が得られたら猟銃(散弾銃)または空気銃を所持できます。道のりは長いです。

(9)沖縄には散弾用の射撃場がないので用途としては有害鳥獣駆除になります。別途鳥獣法の狩猟免許を取得する必要があります。

 

内容はこんな感じ

私はサバイバルゲーマーでミリオタのため多少知識があると思ってはいましたが、試験においてはほとんど役にたちません。試験問50問中、銃に関することは10問もありませんでした。

多くの場合、安全管理や法規に関することです。

車に詳しいからといって運転免許を取得できないのと同じで、安全管理や法規を学びます。

 

銃刀法関係

・不適格者の用件(欠格自由)・・・当たり前のことが書かれているのですが、罪の内容によって取得できない年数に違いがある。その数字やひっかけ問題が出る。重要なことであり一番難しい。

たとえば禁固以上は刑の執行等を終えて5年、強盗や傷害、殺人などは行為があった日から10年。つまり起訴されたかどうかは関係がない。この手の話は重要なので意味も含め覚える。ひっかけ問題が多かった。

・猟銃等の基準・・・銃の最低全長や銃身長さなどは頭に叩き込んでおく。

ミリオタにありがちですが「取り回しよくする為に短くする」などはダメです。ピストルグリップとかもダメ。猟銃は「狩猟対象が確認でき、安全用件を満たしていることが確認できてから」はじめて弾を込めることができます。

・手続きの流れや更新時期・・・似たような名称が多く、それぞれ更新期間が違うのですごくややこしい。これは頭に叩き込むしかない。表を覚えたほうがいい。

・銃の各部の名称や用語を覚える・・・サバゲーで覚えている人はほぼ英語なので、日本語に変換する必要がある。ミリタリー用語は通じない。

負皮=スリングベルト

前負環・後負環=スリングスイベル

先台(さきだい)=フォアグリップ (自衛隊の小銃では「握把」)

握り=銃床(ストック)のグリップ部分(ピストルグリップは不可)

槓桿(こうかん)=ボルトアクションライフルのボルト(一般的には「遊底」と訳される)

スライドアクション式散弾銃=レミントンM870やイサカM37のような、いわゆるポンプアクション式散弾銃(空気銃のポンプ式と混同されるため)

 

火薬類取締法関係

保管できる弾数、運べる弾数、管理方法など。これは数字を丸暗記するしかない。

(違反すると基本的に1年以下の懲役または50万円以下の罰金と覚えた。)

 

鳥獣法関係

狩猟に関する問題。

狩猟有害鳥獣駆除は別物と覚える。沖縄では有害鳥獣駆除(カラス、イノシシなど)

たとえば狩猟目的で所持許可された銃で有害鳥獣駆除はできないので、所持許可の書き換え手続きが必要。

それぞれ数字が設定されているので丸暗記する。

狩猟や有害鳥獣駆除をする場合、別途都道府県(沖縄県)で試験を受ける必要がある。

この講習と同日、年1回の狩猟免許講習会が開催されていたらしい。

 

その他銃の取り扱いについて

私が勉強したかったところで、サバゲーでも役立つところ。

しかしながらサバゲーとは似て非なるものだった。

(1)射撃用件が揃っていない限り弾を込めない。弾が入っていないことが一番安全である。弾を抜いておくことを「脱包」という。たとえば狩猟中に獲物を探すとき、弾が入った状態は違反となる。

(2)銃身は分解された状態でも銃口を人に向けない、向かないようにすること。

(3)指トリガーの禁止。射撃時や銃の点検を行うなど特別な場合を除き、獲物が確認できたときや射撃場で射撃準備ができたときのみ。

(4)銃を手にしたときに弾が入っていないか必ず確認をすること。

(5)安全装置を過信するな。安全装置は引き金を固定しているだけで、シアー(逆鉤)を固定しているものではない。

(6)装薬弾は不発の場合の措置が必要(遅発・不発)

などなどです。

フィールドでの弾抜きやマガジンをはずすことの重要性がわかりますね。

一方で安全装置をかけることは無駄ではないのですが「過信してはいけない」という点は、サバゲーでも役立つ大変重要なことだと思います。

 

お勧め動画

午後の講習で銃の説明を行ううえで、講師の仲本先生(沖縄ライフル射撃協会事務局長:高校の射撃部の顧問の先生)が大絶賛だったのは「サツマ火薬銃砲販売所」さんの動画です。教本を見るよりもわかりやすいということでyoutube動画で講習が行われました。

銃の種類や事故事例、点検方法を覚えるにはもっとも良い動画だと思いました。

ただし、銃を選ぶさいはネットだけに頼らず、銃砲店の店頭やベテランの方に相談してくださいとのことでした。
練習射撃(沖縄県外のみ)で備え付けの銃を使って選ぶこともできます。

 

 

その他注意したいところ

県警本部に到着し会場に上がろうとしたところ、ロビーで待機していましたが謎のハンターおじさんが(笑)

猟銃の魅力や近年獲ったイノシシの写真を見せてくれたり、試験後に「どうだった?」と試験問題の答え合わせをしてくれました。ただ、講習には一切現れず・・・何者だったのだろうか。

たぶんあのおじさんも試験官です。人間性を見ているのではないでしょうか。

私自身も講習中も積極的にメモを取るとか、姿勢に気をつけるなどしていました。服装もある程度TPOを意識したほうがよさそうですね。

 

【関連記事】

【狩猟】狩猟初心者講習に参加してみたぞ。沖縄で狩猟免許を取得する。

記事はお役にたてましたか?

記事にご興味をもっていただけましたら、
以下のソーシャルボタンで共有していただくと嬉しいです^^

 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
Pocket