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沖縄の釣りまとめ(陸っぱり・岸釣り編):初心者&旅行者向けオススメな沖縄フィッシング一覧

(公開: 2018年07月29日)
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こんにちはモソです。

本日は「これから釣りをやってみたい」という人や、旅行ついでに沖縄で釣りをしてみたいという方向へ、そもそも沖縄ではどういう釣りが楽しめるのかという情報を、ざっくりとまとめてみました。

 

今回は比較的安く楽しめる陸っぱり(海岸や堤防などからの釣り)を対象にしています。

 

 

【亜熱帯特有の魚がターゲット】

沖縄はご存知のとおり亜熱帯気候に属しています。

近年の気候変動で夏の沖縄は避暑地ではないかと思えるほどですが、冬は10度を下回ることがほとんどありません。数年に一度の大寒波で霰が降ると大騒ぎになるような島なのです。

 

つまり本土の魚と亜熱帯気候の沖縄では魚種がほとんど違うのです。たとえば沖縄にはシーバス(スズキ)やマダイはほとんどいませんし、寒冷地で育つサケやマス類の生息は皆無です。

沖縄ではほぼ釣れないスズキ(シーバス)

大阪湾での筆者釣果

 

また、人気魚にはチヌ(クロダイ類)という魚がいます。本土ではクロダイやキビレといった種類ですが、沖縄ではミナミクロダイ、オキナワキチヌなど、厳密には似て非なる魚が対象となっています。ある程度本土のクロダイ釣りが応用できる場合もあるし、全く通用しない場合もあります。魚種や環境が違えば、釣り方も変わるのです。

 

 

【狙いを決めること】

初心者の方は「とりあえず何か釣りたい。できるだけ大きい魚で…」と考えてしまいがちですが、いくら沖縄の海とはいえ、釣り糸を垂らせばすぐに魚が釣れるほど甘い環境でもありません。

 

お金を出して船酔いしなければそこそこ釣れる

 

大物を釣るにはそれなりの知識や道具を得て時間を裂いて海に向き合うか、お金を出して沖釣りに行くしかありません。沖の浮き漁礁(パヤオ)に行けば、2~3kgのマグロやカツオはよほどな事がない限り釣れます。

 

ただ、いきなり沖釣りはハードルが高いです。お金はそこそこかかりますし(チャーター代6~10万円+釣具、餌代)、船酔いの心配もあります。一度出船したら帰ることもできませんから、船酔いしてしまうと嫌な思い出しか残りません。

 

海に囲まれた沖縄ですから、岸から気軽に釣果をあげたいと普通は考えるのではないでしょうか。

そのためにも、まずはどんな魚が釣れているのかを知り、どの魚を釣りたいのか決めておくのが重要なのです。

 

たとえば、釣りのことはわからなくても「この魚を釣って食べてみたい」「この魚なんかカッコよいな」などでも良いです。まずは釣りたい魚を決めましょう。ターゲットを絞れれば、釣り道具や釣り方を組み立てできます。

釣りたい魚が決まっているなら、釣具屋さんでどの道具をそろえればいいかを決める指標になります。

 

釣具屋さんでは、よほど忙しい時間帯か、悪い店員さんに当たらない限り、仕掛けから釣り場についてまで丁寧に教えてくれます。

(たまに、そうでもない店員もいますが…)

 

 

【小物狙いのシンプルな五目釣り】超初心者向け

でもそんなに難しいことを考えずに、まずは釣りをしてみたい(できれば安く)という人には、小さめの魚や、いわゆる「熱帯魚」を釣ってみる方法がおすすめです。

一できるだけお金をかけずに陸から確実に魚を釣りたい。ならば”大物”という欲を捨てて小さめのターゲットに絞ってしまえば良いのです。小さめの魚なら数がわりと豊富なので、釣れるチャンスが増えます。

 

スズメダイも煮付けにすると美味!

 

全くの初心者であれば、2千円くらいのリールがセットされた竿(3m前後)に、3号くらいの丸いオモリ、糸を結ぶサルカン、ハリス(針先に近い細い糸)が結ばれた釣り針セット。

これに100円程度から販売されている練り餌か、300円程度で売られているオキアミを餌にすれば、身近な港湾などで気軽に釣りを楽しめるのです。

やろうと思えば、釣り竿なし、糸とオモリと針、餌だけで釣りが成り立ちます。

 

仕掛けのコツはより小さい仕掛けを使うこと。「赤虫針」という小さな針と、できるだけ小さいオキアミの組み合わせなら、口の小さい魚でも釣れます。練り餌なら小さくつければOKで、千切って撒き餌にも使えます。

また、魚は意外と壁際に集まっているので、無理をして遠くに投げる必要もありません。むしろできるだけ壁際に寄せて、海底近くに仕掛けを落とします。

さお先にツンツンと魚のアタリが出たら、竿をしゃくって合わせるか、魚が引っ張っていくのを待ちます。定期的に引き上げて、餌がとられていないか確認します。魚が掛かると思いっきり竿が引き込まれるのですぐにわかります。

 

餌のオキアミを入れる籠と、たくさんの針がついた「サビキ」を準備すると、より多くの魚を狙うことができます。ただしこの魚はたくさん魚が集まる場所(潮通しが良いなど)で、真冬や高水温の真夏以外に有効な仕掛けです。餌をたくさん撒いたとしても、魚がいなかったり低活性では釣りにならないのです。

 

注意点としては、どの釣りにも共通しますが、ライフジャケットを着用すること。ゴミを放置したり汚したりしないこと。船や浮き桟橋などの設備に立ち入らないこと。釣り禁止を明示された港や釣り場がどんどん増えています。

 

子供用ライフジャケットは2千円前後で買える

 

また、知らない魚は触らないことです。ゴンズイやアイゴ類などはヒレに毒があり、刺されると激痛が走ります。五目釣りという名のとおりなんでも釣れてしまうので、毒魚が釣れることもよくあります。ペンチや魚ばさみをお忘れなく。

 

 

【キス釣り】 初心者におすすめ

本土でも釣りの対象魚となっており、てんぷらなどの食材として美味な魚にキスがいます。

本土では一般的なシロギスと、環境悪化により数を減らしているアオギスがいますが、沖縄においては南方系のホシギス、環境悪化で激減したモトギスが生息しています。

ホシギス

 

釣り方は本土のシロギスとほぼ同じで、投げるための錘とキス用の針(セットが販売されています)に青イソメや石ゴカイなどの餌をつけて、砂地の場所で投げるだけです。

沖縄本島周辺においては屋我地島や泡瀬、南城市佐敷の馬天海岸などが有名ポイントです。サンゴの海で同じ仕掛けを使うと根掛り(仕掛けが地面にからむ)が多発するので、事前に釣れている場所や砂地の場所を釣具店などで教えてもらうと良いでしょう。

 

また、キス釣り=遠投のイメージがありますが、意外と岸近くにも魚がいるので、ポイントにもよりますが15m投げられれば十分釣りになります。特に港湾などでは遠くに投げなくてもいいサイズが釣れたりします。徐々に遠投を意識するとよいでしょう(餌が外れたり、仕掛けが絡んだりしないように)。

注意点としては、キスに交じってハゼの仲間が釣れることがあります。本土のマハゼは食材として重宝されますが、沖縄のツムギハゼにはフグ毒のテトロドトキシンがありますので、くれぐれも食べないようにしましょう。

この釣りはミミズなどが苦手な人には向かない釣りです。

 

 

【チヌ(クロダイ)釣り】 釣りに凝ってみたい人向け

チヌ(クロダイ:方言名はチン)は沖縄でも人気があり、一般的な釣り魚と言ってもよいでしょう。

沖縄には赤いマダイはおらず、「スズメダイ」「センネンダイ」などタイの仲間ではないのに「〇〇ダイ」とついている魚が多く生息しています。その中でチヌ(ミナミクロダイ、オキナワキチヌ、ナンヨウチヌ)は正真正銘のタイの仲間です。

 

チヌの習性や釣り方に関して「幅広すぎる」というのが筆者の見解で、ドン深の荒磯を除いては、ほとんどの海岸線に生息しています。

また、河川内にも多く、時には純淡水の渓流にも侵入します。河川ではアフリカ産外来淡水魚のティラピアが多く見られますが、よく見るとチヌの群れということも。チヌは尾びれの後端が黒いので見分けがつきます。

 

捕食している餌もカニやエビ、時には小魚や水面に落ちた昆虫、残飯など多岐にわたるので、そのエリアにどんな生き物がいるのか、また、釣り具店などでおすすめの餌を聞くのも有効でしょう。

チヌ釣りでは釣り人に人気がある「フカセ釣り」のほか、浅瀬を狙う沖縄特有の三点ウキ仕掛け。

ルアーでは5cmくらいのポッパーから、軽量テキサスリグなど釣り方は多彩です。

 

どうしても簡単にチヌを釣りたい人におすすめな釣りは、那覇市のど真ん中、河川での釣りです。3号程度のオモリと2~3号のハリス。チヌ用の針のシンプルな仕掛けに、コンビニのフライドチキン(味付けはシンプルなもの)を餌にします。都会のチヌは残飯も漁っているためかとてもグルメで、特にコンビニのチキンは驚くほど釣果があがります。

フライドチキンで釣った都市河川チヌ

 

 

 

【タマン釣り】 大物が釣りたい人向け

沖縄で大物を釣りたい!となれば、タマン(ハマフエフキ)釣りがおすすめです。

提供:はまじぃさん(悪い人の会)

 

海人(漁師)の話ではハマフエフキに関してはかなりの量が海岸線で群れているとのこと。サイズも最大80cmを超え、引きは強烈。沖縄の三大高級魚でもあるので食べて美味いと、沖縄の釣り魚としては最高の魚です。

 

一方でタマンを狙うためには専門の仕掛けが必要で、一般的には「タマン竿」という投げ竿に、引きに耐えられる太めの道糸、投げるためのオモリ(30号前後)、タマンの強烈な引きと強い顎に耐えられるタマン用の針で「打ち込み」釣りをします。セット竿が販売されており仕掛けもシンプルなので、道具の組み立ては楽です。

 

ハマフエフキの名が示すとおり、小石や海草が混ざった砂浜がポイントになります。

干潮時に干上がるようなごく浅い海にも入る魚なのです。

このような浅瀬もポイント(暖かい時期)

 

この釣りは主に夕方から明け方にかけての暗い時間に行われ、ケミホタル(サイリウム)や鈴でアタリを取ります。大物や外道のロウニンアジがかかると、竿が海中に引きずりこまれることもあるので、竿をロープなどを用いてしっかり固定しておく必要があります。

 

餌に関しては、沖縄で採れるシガヤーダコ(ウデナガカクレダコ)アオリイカなどで実績があがっているようで、釣った魚を餌にする方法もあります。これらはカニや小魚などの”餌取り”に強いのですが、新鮮なものが有効とのことです。

調達しやすい冷凍サンマの切り身などを餌にする人もいます。実際の餌は釣具店で販売されていますので、現物を見たり釣具店の方に教えてもらうと良いでしょう。

 

釣り人に常に狙われている魚なので、不用意に明かりをつけたり、スマホやたばこの火にすら注意する必要があると言われています。のんびりぶっこみながら、大物を待ちたい人向けの釣りでもあります。

 

また、タマンについては近年ルアー釣りの方法も開拓されています。こちらはかなり専門的な道具を組み立てる必要があるので、またの機会に。

 

 

【カーエー釣り】 沖縄ならではの繊細かつダイナミックな釣り

沖縄特有の魚で、繊細なアタリと強烈な引きで人気がある魚にカーエーがいます。

ゴマアイゴ(カーエー)

(写真:ツナパパさん提供)

 

和名をゴマアイゴといい、ヒレに毒がありますが加熱することで解毒されます。藻を食べる魚なのでやや青臭さがあり、刺身などは好みが分かれますが、シンプルなマース煮(塩煮)はとても美味いです。

 

方言名のカーエーは「川アイゴ」の意味で、かなり塩分濃度の低い河川内にも入ります。なので川の河口付近や地下水が沸いているような場所に生息しています。塩分濃度の低い場所に生える藻を食べているようです。

食性はは雑食で、オキアミや練り餌などを使って釣ります。また、練り餌にはカーエーが好む特定の藻を含んだ専用品もあります。

写真:はまじぃさん提供(悪い人の会)

 

アイゴの仲間は英名を”ラビットフィッシュ”と言いますが、その名のとおりウサギのような口でチビチビと餌をかじるので、アタリが繊細です。

特徴的な口にフックを掛ける!

(写真:ツナパパさん提供)

 

専門的に狙っている人は、繊細なアタリを取れるようセッティングしたウキを使い、小さなアタリに”鬼アワセ”をして、仕掛けをひっかけるように釣っているようです。

ゆえに波があれていたり流れが強い場所では難しく、塩分濃度が低くて波が静かな港内などがポイントになります。また、昼間も釣れますが、警戒心が薄れやすい夜釣りで狙う人が多いようです。

かなりトルクのある魚なので、太めの仕掛けを使う釣り人も多いようです。繊細かつダイナミックな釣りと言えます。

また、久高針(地獄針)にカーエーが好む藻をつけて、アタリが出たらひっかける釣りもあります。

 

 

【ルアー釣り】 多彩で手軽な釣り

沖縄においてルアー釣りは年々新たなメソッド(釣り方)が開拓されており、ルアーで釣れる魚はゆうに100種類を超えます。釣り方も様々で、道具も様々。沖縄のルアー釣りとひとくくりにまとめることはできません。

このため難しくもありますが、楽しみ方も多い釣りでもあります。

 

また、ルアー(疑似餌)を使うため餌が要らないので「手が汚れるのが嫌」「(青イソメなどの)餌が気持ち悪い」という方や、待つのが苦手な方にオススメな釣りでもあります。餌釣りと違い、釣れないなと思ったらすぐに移動できるのです。

主なターゲットはヒラアジ類やその幼魚のメッキ、タチウオ、マゴチ、ゴマフエダイ、チヌ、リーフや河口のハタ類、タマンを含むフエフキダイの仲間、渓流で釣れるオオクチユゴイなどです。

 

対象魚によってルアーやタックル(仕掛け)が変わります。たとえばパワーの強いタマン狙いと、渓流のオオクチユゴイ狙いでは、同じルアー釣りでも道具の大きさ(強さ)が違ってきます。

沖縄渓流の人気魚オオクチユゴイ

 

最初の一本を買うのであれば、アオリイカ狙いにも使えるエギングタックル(道具)が汎用性が高くおすすめです。これならば5gから20g程度まで幅広いルアーを投げることができ、シーズンになればイカ釣りを楽しむことができます。

エギングロッドをベースもっと気軽に手のひらサイズを狙いたいなら、軽いライトタックルをそろえたり、大物を狙うならより大きいヘビータックルをそろえればよいのです。

 

本土のバス釣りやシーバスなどと違うことは、ロウニンアジ狙いや特定のベイトフィッシュがいない限りは12cm以上のルアーはほぼ不要で、思いのほか小さなルアーが活躍します。

これは沖縄に住むルアー対象魚が好む餌が比較的小さいことが関係しています。

また、ただ撒きよりも「トウィッチング」「ダート」などのアクションを取り入れる釣りが多いことも沖縄のルアー釣りの特徴です。

 

なお、ルアー釣りで人気のバス釣り(オオクチバス・ブラックバス)に関しては沖縄にもバスの生息が確認されていますが、外来生物法を順守することと、釣り禁止のダム湖などでは絶対に釣りをしないようにしてください。大雨のあとにダムから流下する河川でバスを狙える場合があります。

博物館の調査で釣れたバス

 

ルアーフィッシングについての詳細は拙著「ラッキーキャッツルアーフィッシングスクール」で紹介していますので、こちらもご参照いただけますと幸いです。見た目と違ってかなり本格的な釣り情報を提供する漫画となっています。

【釣り漫画】ラッキーキャッツルアーフィッシングスクール 沖縄のルアー釣り漫画

 

 

【エギング】 釣ってよし、食べてよし

ルアー釣りの項目で出ましたが、アオリイカなどを狙うための和製ルアー「餌木(エギ)」を用いた釣りです。沖縄では餌木を使ったイカ釣りが伝統的に行われていますが、ルアーの要素を取り入れたエギング(言うなればしゃくり釣り)が主流です。

アオリイカ(シルイチャー)とエギ

まだまだ大きくなる。

 

エギングは本土でも行われている釣り方で、一般的には餌木を遠くに投げて沈める(フォール)、勢いよく数回しゃくる、糸フケ(たるみ)をとって再びフォールさせるの繰り返しです。フォールするときにイカが抱き着いてきます。動画もたくさん出ていますので、釣り方はググってみるとわかりやすいと思います。

さまざまなイカ餌木(エギ)

 

沖縄ではアオリイカでもシロイカ型、小型のクワイカ型、沖側に多い大型のアカイカ型の3パターンいると言われます。また、10kgを超えるコブシメ(クブシミ)もエギングのターゲットです。

 

なお、沖縄でのシーズンは秋から春で、夏場の小さな個体はリリースをおすすめしたいです。ハイシーズンの2kgオーバーのアオリイカのジェット噴射は強烈で、「これはほんとにイカなのか?!」と思わせるほど。一般的にイカは1年で生涯を終えると言われているので、大きな個体に育ててから釣るほうが得だと思いますよ。

刺身や沖縄名物イカスミ汁は格別です。

 

 

【釣りをする時に守ってほしいこと】

釣りは楽しく身近なレジャーではありますが、毎年のように死亡事故が起きている、危険と隣り合わせの遊びでもあります。

ライフジャケット着用、無理はしない。わからない生き物は触らない、食べないを徹底しましょう。

 

また、各地でゴミの放置や漁業者とのトラブルにより、釣り禁止を明示した漁港やポイントも増えています。

ライフジャケットの着用や安全管理、マナーの徹底を心がけてください。

釣りをこれからも楽しめるかは、皆さんの行動にかかっています。詳細については下記のリンクを参照ください。

 

【釣り人必読漫画】釣りの安全&マナー啓発漫画完成!!

 

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