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【釣り】沖縄の川でサメを釣るには?(オオメジロザメ)

(公開: 2017年09月07日)
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こんにちはモソです。

昨日TBS系「vsリアルガチ危険生物」にちらっと写りました。沖縄では少し遅れて放送するらしいです。

番組の中継先での川のサメ釣りのサポートやガイドなどを行いました。

また、怪魚ハンターの平坂さんともご一緒しましたよ。

 

 

沖縄の川に入るオオメジロザメ

「川にサメが入る」ということに驚かれる方は多いかもしれませんが、一般的なサメは浸透圧の関係で真水が苦手とされています。やや塩分濃度の低いところでも対応できるサメもいるようですが、沖縄の河川に入る「オオメジロザメ」は完全な淡水でも活きられる珍しいサメです。

情報によると子供のうちは完全な真水では活きられないようですが、汽水域の豊富な餌を求めて、また、天敵が少ないことから汽水域に上るようです。

ちなみにオオメジロザメはホホジロザメ、イタチザメと並ぶ人を襲うサメとして知られています。いわゆる人喰いザメなのです。

さかなクンさんがTV番組で「川に上るのでオオメジロザメが一番危ないと思う」と発言していました。

 

オオメジロザメとの出会い

沖縄の文献・・・「沖縄の清流」という本によると、那覇市の地元古老の話では、那覇市内を流れる久茂地川(実際には安里川と国場川をつなぐ水路)で泳いでいたところ、サメが出たのであわてて陸に上がったという話や、「とっておきの話 沖縄の川魚」では西表島の河川で、泳いでいた犬が何かに襲われて水の中に引き込まれたという記述があります。中学生だった私はこれらの本を読んで夢を膨らませていました。

汽水域は豊かな水域でさまざまな魚や生物が集まっています。

クロホシマンジュウダイ

 

ハタ類(ヤイトハタ)

 

ヒメツバメウオ

 

2000年ごろ、ちょうど二十歳になった私は毎日のように仕事帰りに安里川へ出向き、汽水域でメッキ(ヒラアジの幼魚)やゴマフエダイなどを狙っていました。オオメジロザメとの出会いはこの時。

白い魚体は方言で「シロナカー」と呼ばれており、最初はサメを見て喜んでいたのですが、釣りをしていると釣った魚を持っていったり、サメがうろちょろしているので狙いのメッキが沈黙したり、そういうのが続いたときでした。

ワイヤーハリスで強化した先端にルアータックル、釣ったカマス(オニカマス)を餌にサメめがけて投げたら5分ほどでヒットしました。最初はカマスが半分食いちぎられただけでしたが、餌がないのでそのまま投入。

サメは餌のを周りをグルグルと回り、ロッドに衝撃が走りました。釣ったのは5kgほどのオオメジロザメでした。地元新聞に勤めていた友人に連絡し、新聞に掲載されました。

当時のyahooニュースで、シュワルツネッガーとイチローの間に掲載されることに(笑)

あと、テレビ朝日系「ナニコレ珍百景」でも珍百景登録されたことがありますよ。

 

その後、増え続けたサメ

釣っていた安里川は決して清流とは言えませんが、現在は水質がかなりよくなり、美しいカワセミや清流の魚と呼ばれるオオクチユゴイが増えるようになりました。

汽水域は浚渫されて深くなったこともあり、オオメジロザメは年々増えている印象を受けています。明らかに目視できる個体数が増えています。

オオメジロザメは大きさや色(ストレスがかかるとグレーっぽくなる)である程度個体識別ができるのです。70cmほどの個体は生まれたばかりで、昨年ごろから最大1.5mほどの個体も見かけるようになりました。

また、安里川以外の河川・・・那覇市の国場川水系では相当な個体数が生息しているようです。また、国場川水系は水深があり広いのでより大型個体が入っているらしく、カニ漁の餌獲り用の網に2mクラスがかかったなどの話もあります。

小型の個体なら何も心配ないですが、1.5mクラスはサメを見慣れている人でも結構ビビります。カヤック大丈夫なのだろうか・・・

第2回安里川環境釣り大会でのサメ

釣り方が変わった。

近年はSNSや動画配信などの影響もあり、情報がすぐに拡散されるようになりました。

私がルアーフィッシングをはじめた90年代終わりは、川で釣りをしていたら「テレピア(※ティラピア)釣ってるの?」とばかにされたものですが、今ではどこの河川に行っても釣り人だらけです。

特にチャリに釣竿を携行した中高生はどこでもいます。

釣り人が増えることはいいのですが、かなりのプレッシャーもありなかなか釣れなくなりました。

 

以前は「餌を半分食いちぎる」「血と神経から発する微弱電流で興奮」「2撃目でヒット」という流れでしたが、最近は餌をハムハムして甘噛みし、異常があればペッと吐き出すので、仕掛けをフリーにして飲み込むのを待つ方法になります。

針をきれいに避けるように甘噛みしますので、あわせてもなかなか針掛かりしないです。

 

サメだから獰猛で何でも食うだろうと素人の人は考えるかもしれませんが、少なくとも都市河川のオオメジロザメに限ってはものすごくプレッシャーを受けていて頭が良く、一筋縄ではいきません。

一筋縄で思いましたが、先端部分はワイヤーが必須です。ナイロンはどんなに太くても、カッターのようにスパっと切断していきます。

タックルはPE2号以上(大物相手の場合それ以上)のルアータックルで、先端に50ポンド以上のフロロカーボンリーダー(サメ肌に対処する)、ワイヤーリーダー、軸の太いタマン用などのフックを付けます。

餌は大きいほうが良いイメージがありますが、手のひらくらいのものがアタリも多くあります。

 

サメ釣りについての詳しいお話は地元釣り雑誌の「おきなわ釣王国」や、廃刊になってしまいましたが「沖縄アウトドアマガジン釣りPOWER」などで書いたことがあります。

 

 

オオメジロザメをリリースする場合

オオメジロザメは獰猛な見た目とは裏腹に、リリースで手間取るとすぐに弱ってしまうという弱点もあります。

大学でバイオロギングが行われることもありますが、弱るのが早いので上手くいかないことも多いようです。

リリース前提の釣りをするならば針をはずしたらチャチャっと撮影し早いうちにリリースします。

経験上、リリースは早ければ早いほどよく、2分以内くらいかなと見ています。

 

都市河川だとギャラリーが集まってくることが多く、だいたいの人はサメが釣れることに驚き写真撮影大会になったりしますが、リリースする場合は早めに撮影を済ませて、都市河川にも立派な生態系があることを教えてあげてください。食物連鎖の頂点に立つ生き物ですからね。

 

最期に

オオメジロザメは希少と言われ釣りに関しては規制されていることはありませんが(私がフィールドに出ている感じだと明らかに増えています。)、釣りをしていた中学生が釣ったサメに噛まれて何針も縫ったとか、橋から仕掛けられた仕掛けがそのまま放置され、餌のボラが腐っている様子なども見ることがあります。

河川でのサメ釣りやルアーフィッシングに関しては親水の観点から、ライフジャケットの着用など安全管理を行えば特に規制がないということですが(取材の関係で県河川課、環境省沖縄事務所に確認済み)釣り人のマナーが悪くなったり事故が起きれば、締め出しをされるというのは当然のことです。

 

特に道路に面していることもあり、周囲に目を配り車や人との事故にも気をつけないといけませんし、ゴミを残して帰るようなことがあってはなりません。今回の取材では釣り針を二回拾いました。すごく危険です。

サメに限らず釣りをするなとは言いませんが、片づけができない人や危機管理能力(周囲に目を向ける)ができない人には釣りをしてほしくないと思う次第です。

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